ツーリングレポート 2009


02 秩父・小鹿野 奥武蔵グリーンラインで行く、わらじカツ丼ツーリング
2009/07/12(日) 日帰り XR230 − 2009/07/27記


安田屋のわらじカツ丼普通盛りの、ツーレポタイトル用写真

今日はツーリング仲間のバイク龍人さん、そして今日初めてお会いするわらべさんと、秩父方面にオフ車で舗装路トコトコツーリングである。まずバイク龍人さんと待ち合わせをし、少し走った場所でわらべさんと合流する。バイク龍人さんとの待ち合わせは、調布のミニストップに05:30。今までで一番早い待ち合わせである。秩父方面ということは、あの小鹿野町の有名な「わらじカツ丼」を食べられるのでは?と期待が膨らむ。

いつも待ち合わせはギリギリか、若干遅刻気味だが、この日は何とか時間前に到着した。バイク龍人さんはまだ到着していなかったので、おにぎりを買って店内のイートインコーナーで食べていると、間もなくバイク龍人さんが到着。

バイク龍人さんと待合せの写真

わらべさんとの合流場所に向かう。昨日の日帰りロングツーリングの疲れが残っている感じだが、朝早く、夏にしてはまだ涼しい風にあたるのが気持ちいい。先日購入したSTANDARDのハンディーアマチュア無線機「VX-8」を、今日ここで初めて使いながら走行するが、私の声はバイク龍人さんに聞こえている様だが、バイク龍人さんの声は雑音にまみれてほとんど聞き取れない。何かがおかしいみたいだ。

そしてローソンでわらべさんと合流。わらべさんも無線を使っており、通信出来ないままでは走行中の楽しみが減ってしまう。挨拶もそこそこに、無線機のマニュアル片手に設定をチェックするが、おかしくはなさそうだ。先を急いでとりあえず出発する。奥武蔵グリーンラインを通って、秩父へ向かうことになった。

二台のシェルパ後姿の写真

市街地を抜け、バイパス沿いのENEOSで給油した後、次第に山道へ入る。無線は使えず、ツーリングマップル(TM)はトップケースに入れたまま。よって残念ながら、どこからが奥武蔵グリーンラインなのかわからないまま、知らないうちにグリーンラインに入って走っていた。

奥武蔵グリーンライン走行の写真

通行量もそれ程多くはなく、何より森の中の細めの道、すなわちアスファルト少なめで木陰多めを走るので、この時期、この時間にしては、涼しくて気持ちがいい。森は光合成で二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化防止に貢献すると言われている。しかし森の貢献はそれだけではないのでは?と思う。森、特に広葉樹の森に入ると、とても涼しい。森の木々の葉が作り出す日陰のせいもあるだろうが、森が蓄えている水の気化熱が、付近の気温を下げてるのではないかと思う。


さて途中の空き地で小休止した際、私の無線機の出力が強過ぎるのでは?とのご指摘があった。聞いてみると、二人とも電池駆動でおそらく数十mW〜数百mW。一方私の設定は5Wと、十倍〜百倍。多分これが原因だ。出力を一番低い50mWにしたら、二人と通信出来るようになった。やれやれ。


今度は安全に気をつけつつ、会話を楽しみながら先へと進む。バイク龍人さん、わらべさん、私の順で走っていたが、二人が通り過ぎた場所に「関八州見晴台・・・」の看板を見つけたので、それを無線で伝え、Uターンして看板の所に戻った。看板には、関八州見晴台15分と書いてあった。前にここに来たことがあるバイク龍人さんは、「こんな所だったっけ?」みたいな顔をしていたが、とりあえずここにバイクを停め、登ってみることにした。

以前登山にはまっていた私の目からすると、決して大したことのない登りなのだが、年のせいか、体重増のせいか、運動不足のせいか、バイクウエアによる暑さのせいか、あるいはそれら全てのせいか、かなり辛い。私より先輩のバイク龍人さんは、スタスタと前を軽快に登って行く。一方わらべさんは私より辛そうで、後ろをゆっくり登ってくる。そして...道路に出た。えっ、道路?目の前には立派な案内板まである。

関八州見晴台入口の写真

そう、ここまでバイクで来れたのだ。わずか数分だろうけど、息ゼイゼイで辛い思いして損した!と思っている時点でダメですね。少し体重落として、運動習慣もつけなくちゃいけないですね。改心します。ここからもう少し登るが、ウエアの上着を脱いだせいか、高い心拍数に慣れてきたせいか、あるいは頂上が近くなってきたという気分のせいか、前半よりだいぶ楽に登れた。そして頂上に到達。

見晴台頂上の写真

標高771.1m。久々に頂上という場所に立った気がする。

見晴台からの眺望の写真

薄曇のせいであまり遠くまでは見えないが、それでも幾重にも重なる山々が、秩父の山深さを物語っている。しかし、とにもかくにも汗だくで息ゼイゼイなので、東屋で一休み。三人で色々な話をした。汗も引いた頃、下ることにした。

見晴台からの下りの写真

大したことなさそうなこの下りが、運動不足で体重過多のへっぴり腰にはちょっと怖い。途中で足を滑らせてしまい、しりもちをつくところだった。途中の道路に出た所で、このまま行きの山道を下るか、道路を歩いて下るか、二者択一になったが、私とわらべさんは迷わず「道路!」。

バイクに戻り、またグリーンラインをくねくねと先に進んで、何かの跡地の様な広い所で小休止。もっと先の方まで山道を走るか、あるいはふもとに下って道の駅に立ち寄るか相談したが、小腹が空いてきたので道の駅に向かってもらうことにした。


道の駅「果樹公園あしがくぼ」は、多くのバイクで賑わっていた。ゴールドウィングから、原付、そして暴走族まで。

暴走族が、休憩が終わったのだろうか、爆音を立てて走り去って行ったのには、同じバイク乗りとして閉口した。バイクに乗ることが、社会的にまだまだ良くは思われていないことの一因になっていると思う。

さて、やはりこの後は、小鹿野町へわらじカツ丼食べに行くと言うので、ここではお饅頭一つで我慢しといた。

秩父から小鹿野への写真

小鹿野へは、大きな公園の様な所の中の道を通って行った。後でTMでチェックしたら、そこを通らないと、ぐるっとかなりの遠回りになる様だった。やはりXRでも、タンクバックで停車時に都度TMをチェック出来るようにしたい。ナビだと、周囲がどうなっている場所を、どう通っているのかが、イマイチわかりづらいのだ。で、良くわからないまま小鹿野の中心部に到着した。

小鹿野の駐輪場に三台の写真

雑誌で見た通りの立派な駐輪場だ。こんな駐輪場、他では見たことが無い。あまりいい扱いをされないことが多いバイク乗りにとっては、この様に丁重にお迎え頂くと、とても嬉しい気分になるのだ。

駐輪場にはバイクがたくさんの写真

他にも多くのバイクがやって来ていた。小鹿野町には、どでかい駐輪場が一箇所あるのではなく、小さめの駐輪場が方々にあるそうだ。ここに停めたのはそう、TMにも載っている近くの安田屋で、わらじカツ丼を食べるためだ。

わらじカツ丼安田屋の行列の写真

まだお昼ちょっと前だというのに、行列が出来ている。でもお腹も空いてるし、ここまできたら時間かかっても絶対食べて帰るぞ!(私だけ?)と、列に加わった。20分少々で着席。大盛りをトライしてみたい勢いだったが、土日祝日は普通盛りのみ注文可とのこと。大盛りは、次回の楽しみとして残しておこう。そしてジャンジャジャーン!わらじカツ丼登場!

安田屋のわらじカツ丼普通盛りの写真

油っぽさ、味の濃さなど、人それぞれお好みはあるとは思うが、私はこれ大好きだ!気に入った。町内には、他にもわらじカツ丼のお店があるそうなので、わらじカツ丼めぐりなんてのもいいかも知れない。が、まあ2食が限界だと思う。

バイクを歓迎してくれるこの小鹿野町、本当に嬉しい。次回はちょこちょこ立ち止まれる様、LEADで来てあちこち回ってみたいと思った。


わらじカツ丼による満腹のせいもあってか、3人とも、もっと先まで足を延ばそうという感じではなく、また帰りも行きと同じ様なくねくね山道を通ろうという感じでもなく、まだ時間的には早いが、無難に国道299で帰路につくことにした。途中私が猛烈に眠くなり、リポビタンD注入の為サンクスに立ち寄ってもらった。ここには鉄管で作られた仮設のベンチがあり、そこでまったりゆったりしながら、結構長い時間、3人で色んな話をした。ベンチが平らじゃないのでお尻がすぐに痛くなるが、まあベンチがあるだけありがたい。

長い長い休憩の後、サンクスを後にし、国道299、国道463、都道で、朝わらべさんと待ち合わせしたローソンまで帰った。そこでわらべさんとはお別れし、バイク龍人さんとはしばらく一緒に走った後、二子橋のたもとでお別れし、多摩川沿いに走り帰宅した。


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