ツーリングレポート 2009


04 陣馬街道・大垂水峠 休日は時間限定・原付限定で車両通行止めかよ、プチソロツーリング
2009/07/20(月・祝) 日帰り XR230 − 2009/07/29記


このあたりから陣馬街道という雰囲気の、ツーレポタイトル用写真

昨日の疲れで目覚めは遅かったが、今日の用事が午後二からになった。今日は昨日より天気良さそうなので、近場でもいいのでどこか行きたい気分だ。そこでまだ行ったことのない陣馬街道に行ってみることにした。途中までは昨日と同じ八王子方面なので、同じく多摩川沿いの道路、川崎街道、日野バイパス、甲州街道と進んだ。

途中聖蹟桜ヶ丘の松屋で、朝食にソーセージエッグ定食を頂いた。一般道ツーリングの朝食は、ミニストップがあればイートインコーナーで座って食べられるのでいいが、その他のコンビニだとどうしても外で立ち食いになる。『座って』食べられる温かい朝定食を、安価で提供してくれる吉野家、松屋は方々にあるので、今後積極的に利用させて頂きたい。

さて、八王子市街の甲州街道から陣馬街道に入るが、しばらくは普通の市街地の風景。

陣馬街道に入って間もなくの写真

少し行ってから、まだ市街地ながらも、やっと緑が目に入り始める。

平坦だが山道になってきたの写真

更に進むと、まだ道は平坦だが、少しずつクネクネとした山道に入って行った。写真にも写っているが、この道は自転車、そしてランナーが多い。


私は十数年前〜ごく数年前まで、どっぷり自転車にはまっていた。今でこそ自転車ブームだが、その頃はまだロードバイクに、ヘルメット、グローブ、自転車用ぴちぴちジャージ&パンツ、ビンディングシューズの人は、ほとんどいなかった。街中ではもちろんサイクリングコースでも、白い目で見られていた記憶がある。今でも自転車は、ロード、フラットバーロード、フォールディング、町乗りマウンテンと4台所有しているが、最近はたまに町乗りマウンテンに乗るくらいだ。恐ろしいことにバイクと合わせると、二輪車を7台所有していることになる。いっそのこと、2桁目指そうか!?

ちなみにあくまでも私見だが、フラットバーロードはどっちつかずである。ロードと比べると、ロード並みに軽量で、タイヤも細く、スピードも出るが、所詮ロードにはかなわない。またハンドルを握るポジションを変えられないので、長距離が辛い。マウンテンと比べると、街中や歩道では細いタイヤによりちょっとした段差が体に響く。車道から歩道に乗り上げる時など、転倒しないよう進入角度に気をつけたり、衝撃吸収のために腰を浮かせたりする必要がある。また人ごみの中では、マウンテン程ブレーキが利かないので、速め早めに制動出来る様、スピードを抑えて十分周囲に注意を払う必要がある。で、マウンテンだが、要は何事にもあまり気を使わなくていいのだ。乗っている人が多いのにもうなずける。駐輪台数に制限が無い限り、十中八九、いずれロードとマウンテンが欲しくなる。通常はこの2台があれば十分だ。

一方駐輪台数が1台という制限がある方で、遠乗り派には、フラットバーロードはお勧めだ。街乗り派には、クロスかマウンテンということになるが、その際たまには遠乗りもするのであれば、クロス、あるいはマウンテンでタイヤをスリックに交換するのがいいだろう。そして遠くの町をポタリング旅で周りたいという方は、フォールディングも欲しくなるだろう。重さは他のバイク(自転車)と変わらなくても、電車に持ち込む輪行サイズが違うので、周りにものすごく気を使わなくてもよくなる。ただこれらは全て、あくまでも私の実体験に基づくものであることをお伝えしておきたい。

ちなみに私は、第一次ブームの時はロードのみで、かなりストイックに乗った。しばらくクールダウンして、古くなったそのロードを譲ってからの第二次ブームでは、まず最初にフラットバーロードを買った。そしてどっぷりはまり、次にロードとフォールディングをほぼ同時に、で最後に気を使わずに乗れる街乗りマウンテンを買った。中長距離にはロードとフラットバーロードがあるので、クロスは考えず、河川敷の不整地でも走れる程度の街乗りマウンテンにした。

いずれにせよ自転車は肉体的にも精神的にも、大変体に良いと思う。一般人が自転車ほど長い時間、負荷の高い有酸素運動をし続けられるスポーツは他に無いと思う。また季節や日差し、風を感じながらも、周りの風景に「自分の目が追いつく程度のスピード」で走るので、視覚的に様々な刺激が飛び込んでくる。興味があるものが目に入れば、ほとんど周囲の邪魔になることなく、その場でさっと停まってじっくり眺めることも、手に取ることも出来る。ちなみに私のウェブサイトで、トップメニュー「バイク」のフォルダー名を『motor』としてるのは、将来トップメニュー「自転車」を『bike』として作ってみたいな、という思いからである。


さて、車道をスピード出して走るなら、最低限ヘルメットとグローブ、そして自転車専用でなくてもいいので被視認性の良い派手なウェアを着ることをお勧めしたい。経験上、同じ車道を同じ自転車で同じスピードで走っていても、普段着か、あるいはヘルメットに派手なウェアかによって、車の対応がまるでちがう。前者だと、車が追い越す時に「こいつ邪魔くさいな」とでも言わんばかりにエンジンをうならせながら、狭い側方間隔で追い越され、怖い思いをすることが多い。ひどいとクラクションを鳴らされることもある。一方後者では、恐らく私を同じ車道を走る「車両」として認識してくれているのであろうか、側方間隔を十分に空け、しかも穏やかに追い越してくれることが多い。またヘルメットとグローブはもちろん、万が一の転倒時に身を守ってくれる。

自己主張は大事なのである。このあたりは、バイクにも通じるところがあると思う。


このあたりから陣馬街道という雰囲気の写真

さて、ちょうどこの写真のあたりから、周りの雰囲気が市街地から、急に山間の集落へと変わっている。ここで道路標識に気付く。

陣馬街道4-11月の日曜休日9-11車両通行止めの写真

なんと陣馬街道は、4-11月の期間、日曜休日の09:00-11:00まで、車両通行止めなのだ。そんなのありか?道路交通法上、車両には、大小問わず自動車、自動二輪、軽二輪はもちろん、原付やリヤカー、はたまた自転車まで含まれるのだ。自転車までですよ。何のための規制なんだろうか。いつか調べてみたい。


ちなみに一般道で東京都から山梨県に抜けるルートは3つある。北から順に、まず奥多摩、柳沢峠を抜ける国道411青梅街道、次に和田峠を抜けるこの都道521陣馬街道、そして最後に大垂水峠を抜け、少しの間神奈川県内を走り山梨県に入る国道20甲州街道である。

このうち青梅街道は、数ヶ月前にツーリングで通ろうと思ったところ、がけ崩れ復旧工事のため当分の間通行止めであった。今現在も通行止めかどうかは不明であるが、東京都北西部地域以外からでは正直言ってかなり遠回りで、峠の標高も一桁違うので、ご参考ルートである。しかしこのルートについても、念のためいつか実地調査に行ってみたい。陣馬街道は上記の通りである。

また後述するが、甲州街道の大垂水峠は、通年で、土曜日曜休日、125cc以下、すなわち原付一種・二種ともに、通行止めなのである。これは原付一種・二種にとって、すなわち私のLEADにとっては大問題だ。バイクについて、通行止め規制を整理してみるとしよう。

                      125cc以下       126cc以上

陣馬街道(和田峠1472m)     ともに4-11月の日曜休日9-11通行止

甲州街道(大垂水峠398m)   土曜日曜休日通行止    通行可

中央道                  通行不可        通行可

青梅街道(柳沢峠700m)       現況不明        現況不明


126cc以上の軽二輪、自動二輪は、もちろん高速道路である中央道を通れる。一般道だと、甲州街道は問題無く通れる。陣馬街道は、4-11月の日曜休日9-11通行止めなので、土日祝日休みの私は、ツーリングに行く際、日祝は時間帯に気を付けなくてはならない。


それが125cc以下の原付一種・二種になると、話はガラリと変わる。そもそも高速道路である中央道は通れない。甲州街道も土日休日は終日通れない。陣馬街道は、126cc以上と同様に、4-11月の日曜休日9-11通行止めで、日祝は時間帯に気を付けなくてはならない。原付についてまとめてみよう。

                   甲州街道    陣馬街道

・12-3月、月-金          通行可     通行可

・12-3月、土日休日       通行不可     通行可

・4-11月、月-金          通行可     通行可

・4-11月、土            通行不可    通行可

・4-11月、日曜休日11-9     通行不可    通行可

・4-11月、日曜休日9-11     通行不可   通行不可

4-11月の日曜休日の9:00-11:00は、原付で都内から山梨県に向かう方法が無いということになる。やはりとてもおかしな規制である。TMで調べてみると、甲州街道、陣馬街道が通れないとなると、だいぶ手前から神奈川県に下り、橋本付近から国道413で津久井湖南岸を通り、相模湖を横切って国道20に合流するという道しかない。行政は、原付のことを、あまり考えてくれていないということの様である。


先期、日米欧の大手自動車メーカーが軒並み大赤字だった中、ホンダは東南アジアで概ね125-150cc以下程度の小型バイクの販売好調のおかげで、ひどい決算を免れることが出来たそうだ。原付は確かに払う税金は車より圧倒的に少ないが、1人あるいは2人が移動する際の燃料消費量は、最新型のハイブリッドカーと比べても少ない。また燃費が良いだけではなく、車体に使用されている材料も圧倒的に少ないので、製造工程から最終処分するまでの間を通しての環境への負荷も大幅に少ないはずだ。地球環境に優しく、道路占有面積も、路面へのインパクトも小さいというのに、この扱いか。


和田峠へ結構急な上りの写真

さて、和田峠へと向かう道は結構本格的な山道だ。峠の前後では勾配もかなり急である。原付でもマニュアル車なら問題ないだろうが、スクーターの場合、アクセル全開だと変速装置への負担増が懸念されるので、LEADで行く際は気を付けたい。また今日は休日(ちゃんと11:00は過ぎています)ということもあってか、乗用車、バイク、自転車、ランナー、登山者と、様々なスピードの方々が通行している。私も何度となく経験したが、登山中に道路を歩いてて、いきなり後ろから来た車やバイクに勢いよく抜かされると、結構怖いものだ。周りの通行者、特に交通弱者への配慮が必要だ。またここは車が結構なスピードで、堂々と道路の中央線を超えて前方から突っ込んでくる。事故に巻き込まれない様、カーブ手前では十分減速し、キープレフトで慎重に走ろう。

和田峠のお茶屋さんの写真

柳沢峠にはお茶屋さんがあり、自転車で登ってきた学生と思われる若者が大勢休憩していた。こんな急坂を登ってきたのか、若いってすばらしいなあ、と思ってしまう。また自転車トレーニングをして、遅くてもいいのでこんな峠を登ってみたいなと思う。もうほとんど忘れてしまったが、バイクで訪れるのとは違う楽しさがあったはずだ。

和田峠には小さ目のバイクが似合うの写真

峠には、乗用車の駐車場と、バイクの駐輪所がある。バイクは3台しか止まっていなかった。軽装備のスクーターと、キャンプ装備を満載したフラットトラッカーとオフ車である。この峠の駐車場には小さめのバイクが似合う様に思う。この様にキャンプ装備を満載したオフ車などを見ると、一体これからどこに行くのだろうと考え、思わず顔がほころんでしまう。

和田峠、駐車は有料ですの写真

ちなみに峠の駐車場、駐輪場は有料です。お茶屋さんで飲食するだけでも取られるかどうかは、確認していないので不明です。

土壁の蔵があるお宅の写真

峠を後にして急な坂を下ると、じきにまた集落が現れる。写真はその集落のあるお宅であるが、この時代、都心からそう離れていないこの場所に、土壁の蔵があるとは。タイムスリップした様な感覚。

藤野駅付近にて特別列車か、の写真

時間も押してきたので、帰路につこうと甲州街道へ向かう。途中藤野駅脇の踏み切りを渡っているところで、警報機が鳴り遮断機が下りたので、列車を撮ろうと思いカメラを持って構えた。すると特別列車っぽい電車が、駆け抜けて行った。自宅が線路までそう遠くない距離なので、若干鉄分多目なのである。

大垂水峠125cc以下土曜日曜休日通行止めの写真

甲州街道を左折し、コンビニで水分補給して、大垂水峠手前に近づくと、前述の通行止め規制に関する道路標識を発見。やはり大垂水峠は、通年で、土曜日曜休日、125cc以下、すなわち原付一種・二種ともに、通行止めなのだ。

この後は、大垂水峠を越えて、行きと逆ルートで帰宅しました。


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