ツーリングレポート 2009


06 文字通りの霧の中、霧降高原ツーリング ドリーム世田谷、ツーリングイベント
2009/09/27(日) 日帰り CB1300SB − 2009/10/09記


ホンダドリームカフェ、ニュー霧降キャンプ場駐車場の、ツーレポタイトル用写真

事情により、約2ヶ月もツーリングに行っていなかった。やっと今日から再開である。

今日は、いつもお世話になっている、ドリーム世田谷主催のツーリングだ。ホンダドリームでは、毎年各地で数回ずつ、「Honda DREAM Cafe」というイベントを催している。ドリーム店でバイクを購入すると、「Honda DREAM Owner's Card」という、ロードサービス特典などが付いているカードをもらえる。それを持参すると、飲み物やお菓子のサービスがあったり、ちょっとしたグッズのプレゼントをもらえたり、というイベントだ。そのイベントの今年の最終回が、ちょうど今日、栃木県のニュー霧降キャンプ場で開催される。ツーリングを楽しみつつ、そのイベントに行こうというのが、今日のツーリングである。

事前に頂いた案内によると、ドリーム世田谷を06:30に出発の予定。危うく二度寝してしまいそうになりながら、かろうじて04:30に起き、シャワーを浴びて目を覚ます。しかし、その後もたもたしていたら、05:30を過ぎてしまった。慌てて荷物をまとめ、CBで出発。お店に06:15頃に着くと、もう数名の方は到着しており、それから一台、また一台と、バイクが集結してきた。今日先導して頂く、ドリーム店の営業さんに伺ったところ、うちのお店からは12名参加とのこと。今日のメンバーは、既にお友達の方、お店で見かけたことはあっても話したことはない方、あるいは今日始めてお会いする方、と様々だ。とは言え、皆さんバイク好き、かつ、ホンダ好きのはずなので、それだけでワクワクしてくる。

営業さんの簡単な行程説明の後、早速出発する。これだけの大人数で走ったことが無いせいか、あるいは私を含め、普段一緒にツーリングをする方々が排気系をいじっていないせいか、出発早々結構なサウンドが腹に響き、少し驚く。昔乗っていたS2000の、官能的な排気音を思い出す。う〜ん、悪くない。実のところは...CBに、チタンのフルエキが欲しいのだ。しかし、その結構なボリュームのサウンドは、朝の世田谷の高級住宅街にも響く。う〜ん、朝、家でアイドリングをするのがはばかられるかも。ツーリング派の私にとっては、フルエキ代を、ツーリング費用やオイル・タイヤ代にまわす方が、現実的な様だ。

ドリーム世田谷出発後、目黒通りでの写真

間もなく住宅街を抜けて目黒通りに出て、首都高目黒ランプを目指す。今日は降水確率20%と聞いたが、空はご覧の通り、どんよりとした低い雲で覆われている。天気は持つだろうか。

さて、まだ走り出したばかりだが、やはりツーリングは楽しい。朝の引き締まった空気の中、空いた一般道を走るのが好きだ。でもここで...目黒通りは空いているが、この後の首都高、東北道はどうだろう、と少し心配になる。今日は06:30の出発。普段のツーリングでは、海老名、談合坂、三芳、蓮田、守谷などなど、東京から放射状に延びる各高速道路の、最初のSAやPAで待ち合わせをすることが多い。06:30と言ったら、それらで待ち合わせする時間よりも、少し遅いくらいである。この2ヶ月間、休日特別割引による渋滞からも遠ざかっていた。お盆の渋滞も、シルバーウィークの渋滞も、テレビやネットで見ていただけで、体感していない。今の休日特別割引の影響は、どんなもんなんだろう、と気になる。

目黒通りで、ホンダ車ばかりが一列に並ぶの写真

が、心配しても、なる様にしかならないので、しばしそれは忘れる事にした。これは、たまたま信号待ちで撮った写真だが、前の方から、左ミラーに映っている後ろの方まで、私以外は皆さん実にきれいに一列に並んでいる。しかも、当たり前だが、全てホンダ車。知っての通り、♪ I Love Honda Motorcycles ♪なので、自然に頬が緩んでくるのだ。

目黒通りを左に折れ、目黒ランプから首都高目黒線に入る。ここは、いつも通り空いている。その後、都心環状線→向島線→中央環状線→川口線と進んだ。途中、都心環状線の一ノ橋JCTから浜崎橋JCTあたりだけが、流れてはいるものの少し混雑気味だったが、あとはあまり追い越しをかける必要も無く、ほとんどの区間で、走行車線を先導車のペースで走ることが出来た。お店のイベントツーリングということもあって、先導車がペースを抑え気味だったせいもあるかも知れないが、とにかく渋滞無く東北道に入れて良かった。

東北道岩槻IC付近の写真

東北道に入っても、交通量はそこそこあるものの、ペースを妨げられることは無く、第一車線と第二車線を使いながら順調に進む。そして予定の休憩場所、佐野SAに立ち寄り、朝食を取る。営業さんが、「佐野ラーメン食べなきゃ、佐野ラーメン食べなきゃ」と暗示!?をかけるので、私も佐野ラーメンを食す。実はドリーム世田谷に着いた頃からお腹が減っており、ここではもう腹ペコ状態。なんと朝から、ラーメンにネギチャーシュー飯を食べた。これにはさすがの私も、満腹になった。

数年前、頻繁に佐野に来る期間があり、当然のことながら、色々なお店で佐野ラーメンを食べた。佐野ラーメンは、私の好きな、「ダシのきいた」あっさり醤油味である。

で、私なりのベスト3をあげさせて頂くと...第三位は、森田屋。おいしい、とてもおいしいのだが、バランスがうまく取れ過ぎているのか、あまり深く印象に残らないのだ。あと、日曜日(祝日も?)が休みなのがマイナスだ。第二位は、万里。麺もスープも、無難、とても無難。あえて言うなら、麺には文句は無いが、もう少し、あとちょっとだけスープが濃ければ、第一位になるかも知れない。実際、一番多く通ったのが、この万里だ。で、第一位は...一回しか行った事がないので、不覚にも店名を忘れてしまったのだが、場所からすると、蜂屋である。東西に伸びる道路から、狭い路地を南に入った所にある。店構えからすると、ん?住宅街の食堂?といった感じだったが、麺、スープのバランスが取れてて、秀逸であった。

朝飯抜きで行けば、昼間のうちにラーメン3杯位なら食べられると思うので、今度順位確認のツーリングに行ってみたいと思った。佐野は、東北道だとあっという間なので、国道4を使って、渡良瀬遊水地などに立ち寄りながら、XRで下道トコトコツーリングにでも行ってみようか。

東北道栃木IC付近の写真

佐野ラーメンの話が少し長くなり過ぎた。朝食を取って佐野SAを出ると、車はそこそこいるが、もう空きつつある。快適に走れた。あっという間に、西那須野塩原IC。ここで東北道を下り、塩原方面に向かう。

道の駅、湯の香しおばらの写真

そしてすぐに、2回目の休憩場所の道の駅、「湯の香しおばら」に到着。この先しばらくすると、山道区間になる。近くにGSがあったので、ここでの休憩時間に、多くの方が給油をしていた。私はまだまだ余裕があったので、給油はしなかった。

ここで一部の方とバイク談義。今回はCB750の方が2名いた。2台とも、今年か去年買ったばかりの様で、マフラーなどは新品の様にピッカピカ。数千kmは走っている様なので、単に新しいからきれいなだけではなく、愛情を込めて、いつもきれいにお手入れしているのであろう。私も愛車3台共に大事にはしているつもりだが、やはり感覚的には、バイクはツーリングに連れて行ってくれる道具なので、ピッカピカと言う訳ではない。ちなみに参加車両で一番多かったのはCB1300SBで、私を含めて確か5台だったと思う。

日塩もみじライン入り口付近の写真

塩原の温泉街から左に曲がり、日塩もみじラインへ向かう。このあたりから、天気はかなり怪しくなる。今にも雨が降りそうだ。ここからはワインディングになるので、バイクや技術によってペースがかなり違ってくるはず。よって、出口料金所までは、安全にフリー走行!?となった。

日塩もみじラインの写真

適度なスピードで、ワインディングを楽しむ。しかしこの道、有料道路なのに、ちょっと道が悪い。最近舗装された区間はいいのだが、古めの舗装区間がいただけない。この道沿いには、ハンターマウンテンなど、スキー場が多い。ICから近いので、スタッドレスを履かずにチェーンで来る車が多いためだろう、と予想する。

快適に走りつつあった矢先、前が詰まる。でも先頭は車ではない。目を凝らして先頭(赤丸部分)をよーく見ると、ゲッ!白バイだ!何でこんなに空いている道、しかも山岳有料道路に白バイがいるんだよー、とぶつぶつ思いながら、仕方なく数珠繋ぎで走る。しばらくして白バイが路肩に停まり、それを追い越すが、追い越す時に、なんか変な白バイだなと、直感的に感じた。

それから少しの間だけ快走出来たが、途中からしっとり霧雨が降ってきたので、やむなくペースダウン。間もなく出口料金所に着き、全員そろうのを待って、昼食場所の大笹牧場に向かった。

大笹牧場のジンギスカン具材の写真

霧降高原への道に入ると、すごい濃霧となった。看板類もほとんど目視出来ず、先導の営業さんも、ナビが無ければ、大笹牧場にたどり着けなかったのではなかろうか。霧がひどくて、正直ここが牧場かどうかすら良くわからないが、駐車場やそこに停まっているバスや車やバイクの台数、またレストハウスの規模からすると、かなり大きな牧場であることが予想される。天気がいい日の写真を見たことがあるが、高原の牧場の中を、気持ち良さそうなワインディングが通っていた。いつかまた、天気のいい日にリベンジしたい。

さて、せっかく牧場に来たので、ジンギスカンを食べることにした。写真では肉の量が少なく見えるが、肉は幾重にも重なっており、値段の割にはそこそこの量である。味もなかなかである。

ジンギスカンと言えばラム肉、すなわち羊の肉であるが、日本人の多くは、臭みがあるとして敬遠しがちだ。しかし私は幸運にも、その臭みをほとんど感じない、と言うか、慣れた。十数年前、仕事で頻繁に欧州、特にイギリスを訪れていた。折りしも現地では、狂牛病真っ盛りの時期で、さすがに牛を食べるのは怖かった。となると、レストランでの選択肢は、チキンか、ラムか、鹿くらいしかない。魚料理を出す店はそう多くは無く、チキンは、日本の様にジューシーではなく、どちらかと言うとささみの様に淡白で、すぐに飽きてしまう。そうなると、ラムか鹿くらいしか無いのだ。ラムと鹿を交互に食べたものだ。

大笹牧場のジンギスカンの写真

ジンギスカン鍋でジュウジュウ焼く。いい匂いだ。あっという間にペロリとたいらげてしまった。またもや満腹である。

昼食後、大笹牧場を後にし、今日のHonda DREAM Cafeが開催される、ニュー霧降キャンプ場に向かう。大笹牧場を出る時には、既に霧雨から小雨に変わっていたので、レインウェアを着て出発した。

ニュー霧降キャンプ場への道は、更に霧が濃くなる。ゆっくりゆっくり走っていても、2台前のテールランプが見えなくなることもしばしば。程なくして、Honda DREAM Cafeに到着。

ドリームカフェ駐車場の写真

これは、我々が着いた直後の駐車場の写真である。私が目にした中では、一番バイクの数が少ない時の写真である。この後続々と、ホンダバイク軍団が集まって来た。皆さん、霧と雨とで、スケジュールが押し気味だったのだろうか。

で、ここで今日のメンバーのある方に聞いたのだが、先程の白バイは、なんと、「なんちゃって白バイ」だったらしい。その方は、白バイの2台後ろを走っていたそうで、バイクはかなり白バイに似せてあったが、良く見ると赤色灯がどこにも付いていなかったそうだ。レインウェアも普通の市販品の様だったとのこと。この、なんちゃって白バイ、全く人騒がせな話だ。こういうバイクこそ、本当の白バイに取り締まりして欲しいものだ。

ドリームカフェ屋外テントの写真

さて、このHonda DREAM Cafe、外のテントにはかわいいキャンギャルがいて、お疲れさまでした、温かい飲み物をどうぞと、コーヒーをサービスしてくれた。お菓子の詰め合わせと、記念のピンバッジも頂いた。しかし外は小雨で、長居は無用なので、皆でキャンプ場センターハウスに入り、休憩を取った。ああだこうだのバイク談義の後、天気も悪いので混む前に帰りましょう、ということになり、1時間も経たずに帰路へ着いた。

山を下るにつれ、霧も小雨も弱まってきた。日光市街で私を含めて数台が給油して、日光宇都宮道路→東北道と帰った。

帰りの佐野SAの車スペースの写真

下の駐車場でキャンプしてるの写真

帰りも行きと同じ佐野SAで休憩した。ちなみにここでは私は何も食べず、喉が渇いていたので、飲み物を飲んだ。埼玉や千葉から参加の方もいらっしゃったので、とりあえずここで今日のツーリングは解散とし、東京方面に向かう方々はそれぞれ自分のペースで向かうこととなった。

私は、もたもたして佐野SA出発が少し遅くなったのと、首都高に入ってすぐの川口PAでトイレ休憩したのもあり、途中でメンバー数名を見かけるも、基本的に一人での帰宅となった。向島線が混雑気味だったので、中央環状→湾岸線経由で帰った。

ピンバッジ表の写真

ちなみに、これが記念品としてもらったピンバッジだ。表は、まあ普通のピンバッジである。

ピンバッジ裏の写真

しかし裏には、しっかり「霧降」と、恐らくレーザーで刻印がしてある。霧降と書いてある以上、他の場所で開催されるHonda DREAM Cafeでは、配布出来ないだろうし、しないはずだ。もしかしたら、ある年のHonda DREAM Cafe全てに参加したら、それぞれ違う刻印がしてあるピンバッジをもらえるのだろうか。なかなか凝った記念品である。

今日の走行距離は477.3km、燃費は19.63km/l。復帰直後だったものの、距離がちと短い。もうちょっと走りたかった。


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