ツーリングレポート 2009


08 宮ヶ瀬湖・道志みち 近場で、温泉でゆったりの、プチツーリング
2009/10/18(日) 日帰り XR230 − 2009/11/12記


鳥居原ふれあいの館の駐車場より、宮ヶ瀬湖を望む、ツーレポタイトル用写真

先週末の体育の日の三連休は、疲れからか家でごろごろしたり、所用があったりで、結局3日間ともツーリングに行かずじまいだった。

事情により、9月末までの約2ヶ月間、ツーリングに行っていなかったのは、既報の通り。当然のごとく、各車のバッテリー残量、すなわち、エンジンがかかるかどうかが心配であった。そのうち、CB1300SBは、無線機をバッテリーに直結しているためか、その期間でバッテリーが上がってしまっていたので、少し前にドリーム店に預けて、満充電してもらった。その後、CBでは、霧降高原と白川郷にも行っているので、今後定期的に乗れば大丈夫だろう。また、懸案の、無線機のバッテリー直結については、直結部分にコネクターをかまして、長期間乗らない時には、簡単に電源線を外せる様にした。

LEADは、先週近場の用事でそこそこ走ったので、近日中に決行予定の、原付二種日帰りツーリングをすれば、問題ないだろう(注:原付二種日帰り「距離記録に挑戦」ツーリングではありません!)。よって、今、バッテリーが一番不安なのは、残るXR230である。前日土曜日、走行充電をしに、超久々にXRで、ソロプチツーリングに出かけようと思っていた。しかし、当日の天気は下り坂で、夕方から雨の心配があり、どうしようかと考えていたところ、結局、夕方から急な予定が入ってしまい、それはお流れになってしまった。


そして、今日日曜日は、前から予定していた通り、ツーリング仲間と、宮ヶ瀬湖・道志みち方面に、プチツーリングに行って来た。バイク龍人さん、Sさん、私の、3人3台である。Sさんとは、約半年振りにお会いした。一番最初に龍人さんとツーリングに行ったのも、このメンバーだった。何となく原点に返った様で、嬉しい気分だ。

待ち合わせは、国道246沿いのマックに08:00。そしてバイクは、走行充電をするため、XRにした。XRでツーリングに行ったのは約3ヶ月ぶりで、最後にチョイ乗りをしたのも2ヶ月以上前だったが、無事にエンジンは始動。さすがに、エンジンのかかりは悪かった。

かなり余裕を持って出たが、出て間もなく、前回ツーリングで、無線機の「トーンスケルチ設定」を解除していたことに気付いた。設定方法は頭には入っていないので、慌ててマニュアルを取りに家に戻る。そして、再びマックに向かい、何とか時間前の07:50過ぎに滑り込んだ。龍人さんとSさんは、既に朝マックを食べた後で、私は朝マックをドリンクで流し込む様に食べ、マニュアルを見ながら、ハンディー無線機のトーンスケルチの設定をした。トーンスケルチを設定すると、同じ周波数の他の人の会話が入らなくなるので、良く聞き取れない雑音の様な、他人の会話に煩わされる必要もなく、とても便利で快適だ。

朝の国道246を厚木方面に下る写真

龍人さんとSさんは、2人とも1200ccのR1200RTで登場。一方私は、230ccのXR230。さてさて、2人について行けるか、とても心配である。

青空を眺めながら、比較的空いている国道246を、厚木方面に向かう。やはり信号からのスタートでは、ついて行くのが辛い、と言うか、ついて行けない。かなりエンジンを回して、しかも出来る限りクイックに変速してみても、やはりスタートで離されてしまう。そして、2人が巡航速度になってから、私が追いつく感じだ。まあ、排気量が5倍も違うので、仕方ない。CBで来れば良かったかな?と、この時点では少し後悔。

ところで、今日は走り初めから、無線で二人の会話が聞き取りづらかった。私は、XRとLEADでは、STANDARDのハンディー無線機VX-8と、ナビの音声&音楽を聴くために、KTELのタンデムアンプDF1011を組み合わせて使っている。しかし、このアンプにはボリュームが付いていないため、無線機とナビの音量をそれぞれ調整し、ちょうどいいバランスにしなければならない。でも、そのバランスが、どうも電池駆動時と外部電源使用時で違う様なのだ。前回出動時は電池駆動で、その時は調度いい音量バランスだったが、今回は外部電源使用、すなわち、電源をバイクのアクセサリー電源から取っている。無線の声を確実に拾おうとすると、ナビ&音楽の音量を最小に設定しても、耳がガンガンするほどの音になってしまう。次の休憩時に、無線機の音量を上げることにしよう。

国道412にて、龍人さんとSさんを後ろから撮った写真

相模川を渡り、国道412に入る。信号待ちで、「写真撮るので後ろ向いて下さ〜い」と2人に無線で伝えて、写真撮影をする。この道は片側一車線で、このあたりは市街地なので巡航速度も低く、あまり気張って加速しなくても済む。となると、XRのいい所にも目が行き出す。停車時に、ニュートラル・右足で後ろブレーキ・左足片足立ちで、両手を放して、背筋を伸ばしたり腰をひねったりしても、立ちゴケの心配をする必要すらない。もし、それで立ちゴケしそうになっても、右足を出しさえすればいい。その際、とにかく車体が軽いので、踏ん張る必要も無い、というのは、本当にお気楽である。

また、今までXRでは、加速を楽しんだことが無かったことに、気が付いた。加速を楽しむバイクと見なしていなかったので、高速道路を80〜90km/hで燃費走行するか、林道をトコトコ走るか、一般道を早めのシフトアップで、またまた燃費走行するかであった。しかし、一般道で自分のペースで回してみると、これはこれで楽しい。インラインフォア(直列四気筒)の、CBの滑らかな吹け上がりとは対照的に、「ぶるぅおわおーん」と、単気筒ならではの音と振動を出しながら、身の丈にあった加速をしていく。長距離ツーリングが多いので、どうしても乗るのがCBに偏りがちだが、林道ツーリング以外の時にもXRを出して、もう少し足を伸ばしてみてもいいなと思った。

宮ヶ瀬湖への急坂の写真

国道412から左に折れ、宮ヶ瀬湖に向かう急な上り坂に差し掛かると、またもやあっという間に2台のRTに離される。しかしここではもう無理せず、自分のペースで、心地いい程度にエンジンを回しながら、上って行く。上り坂が終わり、トンネルを幾つか抜けると、程無くして宮ヶ瀬湖畔沿いの道路に出る。

鳥居原ふれあい館駐車場の写真

ここ宮ヶ瀬湖には、駐車場が何箇所かあるが、バイクで行くなら、湖北側にある、「鳥居原ふれあいの館」の駐車場がお勧めである。他の所では、広い駐車場の端の端に停めさせられて不便だったり、バイク用スペースを設けていなくて、バスの転回場の隅に停めさせられたりする。また、混雑期の臨時駐車場は、不整地だったことがあるので、要注意だ。

一方、ここ、鳥居原ふれあいの館の駐車場は、一番湖側のいい場所が、バイク用駐輪スペースになっている。休日は朝早くから夕方まで、ここに多くのバイクが集まり、自分のバイクを愛おしそうに眺めたり、仲間同士でバイク談義などしている。バイク乗りのメッカという感じの場所だ。一度行けば、確かに!と思うはずなので、お近くの方はぜひ足を向けて欲しい。

鳥居原ふれあい館駐車場より、宮ヶ瀬湖を望む写真

ここはダム湖で、TMによると、ここのダムは首都圏最大級とのことだ。でもまだそのダム部を見たことは無い。今度時間がある時に、そのダムを見学してみたい。今の水位は、8割程度だろうか。満水ではない。

小学生の時、学校の社会科の授業で、ある村が、このダムに沈もうとしているか、あるいは既に沈んだ、という授業があった。私の記憶が正しければ...ダム建設反対運動と自然保護運動について説かれた一方、このダムのおかげで、その沈んだ村のおかげで、神奈川県の水不足が解消されるorされたと習った。先生が、どういう結論に我々を導こうとしていたかは、覚えていないが、私としては、神奈川県にこんな自然豊かな場所があるのか、と驚いたのを覚えている。なにせ、小学生当時の私の世界地図は、ほぼイコール、私の住んでいた住宅街の町内だったので。自転車で、隣の学区=隣町に足を踏み入れる時は、なぜか冒険にでも出かける様で、何かに警戒して緊張したものだ。

鳥居原ふれあい館駐車場より、虹の大橋を望む写真

ところで、先程、湖畔沿いの道路に出てから、この駐車場に来るのに、写真にある、「虹の大橋」を渡ったのだが、その手前で龍人さんから、「怪しそうなので、スピード落とします」との無線が入った。そしたら、やはりネズミ捕りをやっていた様で、橋を渡ったところにある駐車場には、誘導された違反者が、わんさかあふれていた。もしかしたら、ここで実際に取締りをやっていたのを見たことがあるのかも知れないが、過去にも似た様なことで龍人さんに救われたことが何度かあり、龍人さんのこの「動物的嗅覚」には、ただただ驚くばかりだ。

鳥居原ふれあい館の写真

こちらが、鳥居原ふれあい館。建物としては、農作物を置いている「こじんまりとした」道の駅、といった感じだ。

ひも編み体験機の写真

ふれあい館の中を物色して!?周ったところ、女の子が楽しそうに遊んでいるのが目に入った。ひも編みの、体験コーナーの様である。この機械のハンドルをぐるぐる回すと、あれよあれよと言う間に、立派に、そしてきれいに編まれたひもが、にょろにょろと出てくるのだ。この、にょろにょろ具合がたまらない。これは、子供は楽しくて夢中になるだろうと思った。正直、私もやってみたかったが、まさかハンドルから手を離さない子供を、押しのける訳にはいかず...

鳥居原ふれあい館の写真

さて、時刻は10:00過ぎ。昼食はこの先で取ると思うが、既にちょっと小腹が空いてきたので、よもぎ餅を一つだけ買い、外のテーブルで飲み物と一緒に頂いた。

龍人さんの新兵器、テキスト入力専用機「ポメラ」の写真

3人でベンチに座ると、龍人さんはポーチから、先日入手した「ポメラ」を、スッと出した。ツーリングをしながら、ツーレポ作成である。会議をしながら、ノートPCで議事録を書く様なものか?このポメラ、出た時から興味はあるのだが、いかんせん私は徒歩通勤なので、あまり使う機会が無いと判断し、導入には至っていないのである。しかし、龍人さんによると、電車の中で書くというよりは、家でもPCを立ち上げたりするのに時間をかけずに、すぐに書ける点が快適だ、と言っていた。

ここでやっと、今日の目的地をどこにするかという話になった。たまたま、龍人さんも、Sさんも、私も、夕方以降それぞれが用事があったので、ここから道志みちを道の駅「どうし」まで行き、近くで適当な温泉に入り、夕方帰宅目標で帰路につくことにした。とりあえず、道志みちを、道の駅「どうし」まで向かう。

道志みちで前方を走る龍人さんの写真

道志みちは、入ってすぐのこの写真のあたりと、山中湖近くは、広めの片側一車線道路だが、神奈川・山梨県境付近から神奈川寄りにかけては、一部道幅が狭く、見通しの悪いカーブが連続するところがあるので、注意が必要だ。でも、休日でも概ね交通量は少なく、また信号もほとんど無いので、とても走りやすい道だ。写真は、見慣れた龍人さんの後姿。

道志みちで後方を走るSさんの写真

こちらは、後方を走るSさん。車体色が白だったら、一瞬白バイと見間違うのではなかろうか。写真の端になってしまい、すみません。

ところで、先程宮ヶ瀬湖畔で休憩した際、無線機の音量を上げたので、無線の会話が聞きやすくなっているはずだ。しかし、一向に会話が入ってこない。私が話しても返事は無く、私の声を受信出来ているのか確認するため、聞こえたらブレーキランプを一度点けてくれとか、左手を上げてくれとか言っても、全く反応が無い。どうも、お互いに全く聞こえていない様だ。道の駅「どうし」に着いたら確認することにして、音楽を聴きながら道志みちのワインディングを楽しむ。

とは言え、正直なところ、オフ車で、舗装路のワインディングをどうやって走るのか、イマイチわかっていない。オフ車はタンク部が細いので、しっかりとはニーグリップ出来ず、ステップ加重と、なんとなく体とバイクを一体化させて傾ける感覚で、カーブを曲がっている。また、タイヤのグリップ力が少ないのが心配で、CBに比べると、ちょっとおっかなびっくりで走っている。以前、ドリーム世田谷にオフ車好きの方がいたが、少し前に他のお店にご栄転になってしまった。そのお店はそう遠くなく、いつか顔を出しに行こうと思っていたので、その際に聞いてみようと思う。

道の駅「どうし」の写真

そして、道の駅「どうし」に到着。

道の駅「どうし」の二輪車駐輪場の写真

いつも通り、バイク駐輪スペースには、多くのバイクが停まっている。

さて、無線の不調の原因を確かめようとしたところ、とても単純なことだった。先程、宮ヶ瀬湖畔で無線機の音量調節をした後、操作ロックをし忘れていた様で、おそらく走行中にダイヤルが何かに触れて回ってしまい、なんと無線の周波数がずれていた。これでは、会話出来る訳はない。周波数を元に戻し、今度は忘れずに操作ロックをした。

クレソンうどんと、クレソンつけ麺のメニューの写真

もうお昼前になっていたので、ここで昼食を取ることにした。龍人さんとSさんは、ポトフとソーセージパイ。私はもうちょっとボリュームが欲しかったので、写真左側のクレソンうどんにした。龍人さんによると、クレソンはこのあたりの名産品らしい。

クレソンうどんの写真

で、出てきたのがこちら。期待してたより、ちょっと量が少なくて残念。お味の方は...これがクレソンの味なのだろうが、ちょっと変な味がする細めのうどん、といった感じだ。一方、二人は、「ポトフがうまい、うまい」と、かなり満足の様だ。今度来る時には、ポトフと、ソーセージパイかおこわを食べたいと思う。


昼食の後は温泉だ。宮ヶ瀬湖からここに来るまで、私は無線が聞こえなかったが、龍人さんとSさんで、どこの温泉にしようか話しながら走っていたそうだ。幾つか候補があったが、道志川温泉「紅椿の湯」に行くことにした。道志みちから、細い道を下った所にある。その道を下りながら、CBだとこんな細い道では、この先どうなっているか?急に未舗装になってはいないか?対向車はこないか?等々、気をつかうが、その点このXRは、何も気にせずお気楽に入って行けるなあ、と思った。温泉の駐車場に停める際の切り返しも、CBとは違って、ほとんど気を使わないし、全く苦にならない。この気軽さは、バイクの一つの性能と言えるな、と思った。

さて、こちらの紅椿の湯、大人1000円と安くはないが、都心から近いし、広〜い大広間もあるので、このお値段は悪くないだろう。3人で露天風呂に浸かりながら、色々な話をする。当然バイクの話もちらほら。私の目下の興味対象は、ツアラーだ。私のCBも、パニアケースを外付け出来る様にしているので、ツアラーの仕様には近いが、ツアラー専用設計に比べて、パニアを含めた車幅が広くなったり、防風性などでどうしても劣ってしまう。長距離ツーリングに行く頻度が多くなっているので、どうしてもツアラーを検討してしまうのだ。試しに二人に、次もR1200RTかその後継機種に乗るか聞いたところ、二人とも、「うん、一度これに乗ると、他のには乗れないよ」、と言っていた。

ホンダ派の私としては、ツーリング仕様車があるらしい次期VFRか、次期パンヨーロピアンに期待したい所ではあるが...まあ、二年後の車検まではCBを大切に乗って、車検の時にまた考えようと思った。


温泉から上がり、大広間でゆっくりくつろいでから、帰路についた。行きとほぼ同じルートだ。

ところで、道の駅で正しい周波数に設定してから、無線は一応聞こえる様にはなったものの...ノイズが多く、ちゃんと聞き取れないことがしばしば。でも、私の声ははっきり聞こえているらしい。やはり、龍人さんからも指摘された通り、外部電源を使用すると、単気筒バイクに付き物の電源ノイズを拾ってしまい、それが悪さをしている様な気がする。確かKTELの方も、「このDF1011アンプは、ぎりぎりまで感度を上げて設計してある」、と言っていた。アンプの電源アダプターには、一応ノイズフィルターが組み込まれてはいるが、もっと高級なフィルターを使ったアダプター(お値段高め)も売られている。

果たして、アダプターをこれに変えると劇的に良くなるのか、あるいは、今の電源線に、ノイズ除去用コイルでもかませれば良くなるのか。う〜ん、悩ましいところである。が、まずは、原点である、「無線機・アンプ共に電池駆動」にしてみて、それから片方ずつ外部電源にする実験を、今後してみることにした。


ところで、帰り道の途中、国道412の信号待ちで、急にエンジンが止まってしまった。セルを回しても、エンジンはかからない。道路脇によけて、トリップメーターを見るが、距離からするとまだまだガス欠ではないはずだ。が、そういえばガソリンは...ツーリング休止期間前に入れたっきり!だったことを思い出した。バイクにまたがったまま、車体左側の燃料コックをリザーブにすると、エンジンはすんなりかかった。お恥ずかしながら、単なるガス欠だった。反省。

その後、それにしても何でこんなに燃費が悪いんだろう、と思いながら帰ってきたが、実はバイクの点検調整などで、暖気運転後の短距離走行を数回と、調整時に空ぶかしなどをしていたことを思い出した。やはり、帰宅前に必ず満タン、それが出来なかった時は、出発後すぐ、ないしは、最悪でも早いうちに満タン、を徹底しようと強く思った。

さて、私のカードのポイントが2倍貯まるので、ひいきにしているENEOSとJOMOのガソリンスタンドが、なかなか見つからない。国道246に出て、東京に向かってかなり走ってから、やっと見つかった。他の2台が停まるスペースが無かったので、2人はゆっくり先へと進んだ。無線で連絡を取り合いつつ、国道16号を過ぎたあたりで、二人に追いつき、コンビニで最後の休憩。Sさんとは横浜青葉ICで別れ、龍人さんとは多摩川の手前で別れた。


私としては、XRの良さを見直すツーリングであったと共に、音楽と無線が無いと不自由極まりない程、私にとって両者は当たり前になりつつあることを、実感するツーリングだった。

(無線の不調とガス欠が気になり、昼間帰りなのに、帰りの写真が一枚も無く、すみません。)

今日の走行距離は201km、燃費は満タン出発でなかったため不明。


inserted by FC2 system